糸島に住む、移住者とジモトの人々の
生の声をお届けします。

革細工クラフト作家

石橋とも子さん 移住者

洋服は全て母の手作りを着る幼少時代を過ごす。
譲り受けた手先の器用さを生かし、独学でレザークラフトを始め、bashicoとして全国で出店をしながら作品を販売している。
また、革細工ワークショップ講師としても活動中。

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糸島は子供を育てる上でも最適な場所だと思います

移住者インタビュー

移住される前後で暮らしはどのように変化しましたか?

糸島へ移住してきたのが2年半前くらいになります。
それまで住んでいたのは、千葉県市川市のマンションでした。東京駅まですぐで、暮らしは便利でしたね。同年代の友達も多かったですけど、今思うと子供がいる家庭ってあんまりなかった。都会って、目に見えない生活コストがすごくかかるんですよ。
たとえば、ベビーカーも高価なもの、ブランドのものを買わなきゃっていう無言の圧力がある。
服装やメイクだって、「それなり」にきちんとしてなきゃいけないでしょう?そのために費やしている時間やお金って、実際馬鹿にならないのですよね。でも、その環境の中に暮らしていると、そのコストはなかなか見えてこないと思うのです。

糸島には、そういう雰囲気はないんです。
うちの子は今2か月ですが、糸島は子供を育てる上でも最適な場所だと思いますよ。どこに行っても子供が多くて、少子化問題なんてここには全然ないみたい。
幼稚園や保育所の待機児童もゼロですしね。移住していらっしゃったご家族もたくさんいて、子供がいる家庭同士のコミュニティもできてるんですよ。
なので、実はこの子のために買ったベビー用品ってほとんどなくて。ベビー服からチャイルドシートまで、いろんなものをおさがりでもらっちゃいました。うちの子が大きくなったら、もっと小さい子に回してあげるつもり。
リユースが徹底しているんですよ。東京だと、やっぱりお母さん同士でなんとなくけん制しあったりして、子供のものにおふるやお下がりを使うのって難しいじゃないですか。そういうところも、糸島での子育てや生活は「楽」です。

移住してきた皆さんも、「ものを買わない生活」を楽しんでやっています。
やっぱり東京だと、消費を楽しむというか、消費することを見てもらって楽しむ感覚がありましたから。
わたし糸島に来てから、ほとんど買い物してないんですよ。もちろん日用品は買いますけど、楽しみとしての買い物はしていない。しなくてよくなった、という感じですね。
洋服も古着屋さんで調達しちゃう(笑)。そういう生活のしかたになってきましたね。
お金の使い方も変わりました。たとえば野菜を買うにしても、スーパーにお金を払うよりは、畑をやってる友達にいくらか払って野菜を分けてもらう。収入の額面は確かに下がりますけど、お金や新しいものがなければないで、肩ひじ張らずに生きていくことができるようになりました。

移住を決めたきっかけは、何でしたか?

もともと福岡におばあちゃんが住んでいて、小さい頃にときどき来ていましたから福岡に縁はありました。
でも、「帰ってきた」というほど強い結びつきがあったわけではないですね。2011年の東日本大震災以降、東京を離れたいという気持ちはなんとなくありました。
それがはっきり形になったのが、2012年の10月のことです。……この子のお父さんとの運命の出会いがありました。
わたしは革細工を作って全国各地に出店して回っています。熊本県の阿蘇で開かれたイベントに出店した時、そこで彼に出会って。そこからはもうトントン拍子でした。彼はもともと福岡の出身で、糸島に家を持っていたので、すぐ引っ越してくることになったんです。
偶然の重なりとタイミングの良さ、これがバッチリ合って、わたしが今ここにいるわけです。だから、実は深く何かを考えて福岡に決めたとか、糸島を選んだとかじゃないんです。
ほんとにラッキーのかたまりでしたね。この出会いがなかったら、まだなんとなく千葉に住んでいたと思います。この偶然が、背中を押してくれました。

移住を考える方が一番気にかかる、お仕事の面はどうでしょうか?

わたしはもともとやっていた革細工クラフトの仕事を続けていますけど、糸島に移住してきて手仕事をはじめたり、自分のやりたいことをお金に変える仕事をはじめる人もたくさんいますよ。
そういう気持ちがある人が集まってますから、自分の中に少しでもそういう思いがある人が一歩踏み出しやすくなるみたいです。
東京だと、会社勤めをした上で好きなことをやるかどうか、じゃないですか。
もちろんお金の面もありますけど、フルタイムで働いていないと世間の目が気になるような面もありますけど、糸島の場合は逆に「この人、どうやって生活してるの?」って思っちゃうような人も多いですからね(笑)。
生活の中でお金が占めるプライオリティが低くなって、人のつながりの中で自分の特技を活かして生きていくことができるようになりました。
お金で支払っていたコストを、代わりに人とのコミュニケーションで補っていく感じでしょうか。
人とつながるためには積極的に外出して、人と会って話をしていく。そこから新しい試みも生まれますし、また新しいつながりもできてきます。

実際に移住してみて、糸島はいかがですか?

糸島に引っ越してきてみて、いいことばっかり。悪いことは……うーん、虫が多いことくらい?
糸島で見られるような海の景色、山の景色って、東京だったら電車に揺られて一時間半くらいはかけないと出会えない。
でも、糸島なら福岡の真ん中からでも40分あれば着いちゃいますから。よく言いますけど、空港からも新幹線からも直通だし、なにより電車も道路も空いてるんですよ。
もともと福岡に住んでる方は「朝夕は電車が混む」「道路も渋滞する」って言いますけど、東京では交差点に車が10台並んでる程度だと渋滞って言わないですからね(笑)。

一番変わったことは、目に入ってくるものでしょうか。千葉に住んでいた頃は、毎朝目が覚めて窓の外を見ると、いつも四角いマンションの建物が目に入ってきました。考えるのはその日の仕事のこと、人づきあいのこと。
でも今は、毎朝起きると犬を散歩に連れていって、裏山の緑を見ながら考えているのは「今日はこんな花が咲いてる」「秋だからそろそろむかご(ヤマイモやナガイモなどの茎にできる芽。ゆがいて食べるとおいしい)が採れるな」「今年のたけのこはおいしいかしら」といったこと。まったく変わりましたね。

移住組のみなさんだけでなく、もともと地元の方たちとも仲良くさせていただいています。
近所のおじさんおばさんにお野菜もらったりとかね。糸島の人たちって、すごく受け口が広いんですよ。人見知りしなくてフレンドリーで、優しい。他人を値踏みするような目線を向けられたことはないですね。すっと仲間に入れてくれました。距離の詰め方が急で、いきなり踏み込まれすぎてびっくりすることもありましたけど、そこには全然悪意はないんです。それがわかると、一気に付き合いやすくなりますね。

この子が大きくなるまで、しばらくは革細工クラフト作家というよりもママ専業になります。この子には、自分の力で生きていけるような人間になってほしい。
会社や組織に頼るんじゃなくて、自分の特技を生かして、人に迷惑をかけずに。楽しく笑顔で生きていってほしいです。
そのためには、この糸島という土地と環境は最適だと思います。

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移住者Timeline

将来のこと

震災後、自分の食べるものを気にしだし、移住してからは小さく家庭菜園を始め、味噌、パン、お菓子などを作るようになりました。
季節を感じながら自然のありがたみをいただく喜びを楽しんでいます。
これからはもっと自給自足出来るものを増やして行きたいと思っています。

ボイス糸島とは?

糸島に移住してきた人と地元の人々の生の声をお届けします。
移住までのプロセスや体験談を通じて、あなたの移住の参考になる声を届けていきます。

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糸島市は、総務省が実施している「ふるさとテレワーク推進事業」の実証地域として選定されました。糸島市を中心とする糸島コンソーシアムは、都市と自然が共存するここ糸島市で「糸島スタイル」というプロジェクトを実施しています。

※コンソーシアムメンバー:糸島市、一般社団法人日本テレワーク協会、九州大学、株式会社西日本新聞社、ランサーズ株式会社

ふるさとテレワークとは、地域(ふるさと)で暮らしながらICTを活用して東京など都市部の仕事をする新しい働き方。
糸島コンソーシアムでは、従来のICTを活用した都市部の企業のテレワークに加えて、クラウドソーシングにより移住者希望者の糸島市への移住を応援するとともに、地域の皆様にクラウドソーシングの利用を提案してまいります。
>ふるさとテレワークについての参照

総務省ふるさとテレワーク推進事業『糸島スタイル』実行委員会

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